ここでは、内壁を診断する際の調査方法や劣化事象について解説します。壁は、外壁と内壁に分類され、建物の構造体力上主要な部分となるため、しっかりとした調査が求められます。
🏠 壁の構造
壁には、
- 室内と外界を隔てる 外壁
- 建物内の各室や廊下を仕切る 内壁
の2種類があります。ここでは、建物内部の調査項目である内壁について詳しく解説します。
🔹 内壁の役割
内壁(間仕切壁)は、部屋や廊下を形成する役割を担いますが、単なる仕切りではなく、耐力壁として構造計算に基づき設置されることが一般的です。また、以下の機能が求められます。
- 断熱性
- 遮音性
- 水密性
- 防火性
- 耐衝撃性
- 耐候性
🔹 真壁と大壁
木造軸組工法の住宅では、以下の2種類の内壁があります。
📌 真壁(しんかべ)
- 柱が露出する工法。
- 和室に多く見られ、趣のあるデザイン。
📌 大壁(おおかべ)
- 柱が面材で覆われる工法。
- 洋室に多く、すっきりとした仕上がり。
🎨 壁の仕上げ材と劣化
内壁の仕上げには、以下のような種類があります。
🛠 仕上げ材の種類
- クロス仕上げ
- 塗装仕上げ
- 化粧合板張り
- 左官・タイル仕上げ
- 板張り
🏚 劣化の兆候
- クロスの剥がれ → 接着剤の劣化・水漏れの可能性。
- 水染みやカビ → 雨漏りの疑い。
- ひび割れ → 乾燥収縮や外力の影響。
💡 注意点 中古物件では、売却前に壁紙や塗装が改修されるケースが多いため、目視のみでの劣化判断が難しい場合があります。
🔍 調査方法
🏠 ホームインスペクションにおける内壁の調査方法は、以下の手法を組み合わせて行います。
🔎 基本調査
- 目視・触診による確認。
- サーモグラフィーカメラによる赤外線画像診断(雨水浸入の疑いがある場合)。
- オートレーザーを使用した壁の傾斜計測。
📏 基準値 壁の傾斜が1000分の6以上の場合、 劣化事象として報告の対象となります。
💡 まとめ 内壁の劣化状況を詳細に調査することで、建物全体の状態を把握できます。ホームインスペクションでは、内壁だけでなく他の部位と関連付けた総合的な診断が重要となります。
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