建物の基礎とは?役割と重要性を解説します。建物の基礎は、上部構造物からの力を地盤に伝え、建物全体を安定させる重要な役割を持つ構造部分です。基礎がしっかりしていないと、建物の耐久性や安全性に影響を及ぼす可能性があります。この記事では、建物の基礎とは?役割と重要性を解説し、基礎の種類や劣化事象、調査方法について詳しく解説します。
🔍 基礎の種類
住宅の基礎には、工法によってさまざまな種類があります。それぞれの特徴を以下にまとめました。
🟢 べた基礎
- コンクリートで地面全体を覆う基礎。
- 耐震性や不同沈下に強い。
🔷 布基礎
- 壁の下に連続してコンクリートを打設する基礎。
- 軽量住宅に多く用いられる。
🪵 基礎杭構造
- 地盤が弱い場所で使用される。
- 杭を深く打ち込んで安定性を確保。
🪨 玉石基礎(石場立て)
- 昔ながらの工法で、玉石の上に建物を載せる。
- 現在ではあまり採用されない。
近年では鉄筋コンクリートを用いたべた基礎や布基礎が一般的ですが、古い建物では底盤(フーチング)のないろうそく基礎も見られます。
🏗️ 基礎劣化の原因と調査方法
基礎の劣化現象は、施工方法や地質など多くの要因が影響します。外部調査では、基礎表面の状態を目視で確認し、以下のような劣化事象をチェックします。
🕳️ ひび割れ(クラック)
- 原因:コンクリートの乾燥収縮、鉄筋不足、不同沈下など
- 調査方法:
- クラックスケールを用いてひび割れ幅を計測
- 幅1.0mm以上や深さのあるひび割れは詳細に記録
🌧️ 水染み・鉄筋露出
- 原因:雨水浸入、経年劣化
- 調査方法:目視と触診により確認
⚒️ モルタルや石張りの浮き・剥がれ
- 原因:接着力低下、凍害
- 調査方法:打診棒を使用し、音の違いで判断
重要ポイント: 外部調査はあくまで表面的なチェックであり、劣化の原因を特定するためには専門家による二次診断が必要です。
📝 報告書の記載例
調査結果は具体的な数値と位置を記載し、第三者でも状態が把握できるように報告書を作成します。

例:
- 北側基礎に幅0.50mmのひび割れを確認
- 北側基礎に水染み跡あり
これにより、修繕の優先度や二次診断の必要性を的確に判断できるようになります。
⚙️ 基礎の定期点検で安心の暮らしを
基礎は建物を支える重要な部分です。ひび割れや劣化を放置すると、建物全体に悪影響を及ぼす可能性があります。定期的な点検と早期対応で、大切な住まいを守りましょう。
ご自宅の基礎に気になる症状がある場合は、専門家による調査をおすすめします。
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