ここでは、ホームインスペクションにおける土台および床組の調査方法や劣化事象の例を詳しく解説します。
🏗 土台とは?
土台とは、木造住宅においてコンクリート基礎の上に水平に固定される木材のことを指します。基礎と建物の骨組みをつなぐ役割を担い、アンカーボルトで基礎に固定されています。
床組とは、床を支える床下構造の総称です。
🔎 土台の構造
ホームインスペクションでは、土台の構造を正確に把握することが重要です。以下の2種類の工法が存在します。
1️⃣ 従来の工法
コンクリート基礎の上に直接土台を乗せ、床下換気口を設ける方法。湿気がこもると土台や床組の腐食やシロアリ被害のリスクがあります。
2️⃣ スペーサー工法(現在の主流)
コンクリート基礎と土台の間にスペーサーを挟み、通気性を確保する方法。この工法では換気口が不要になり、虫や小動物の侵入リスクが低減します。
🔹 大引き(床を支持する横架材) 土台の上には大引きと呼ばれる横架材が接合されており、一階床を支えています。
🔹 束(床根太を支える支柱) 束の種類:
- 束石の上に束を載せたもの
- 鋼製束・樹脂製束(底盤に接着)
👀 チェックポイント
- 束が倒れていないか?
- 緩みがないか?
🛠 床組の仕上げと防腐処理
✅ 湿気対策として防腐処理が義務付けられている
- 現代の建築では、防腐・防蟻剤を加圧注入した材料が使用される
- 築年数の古い建物では、劣化が進行している可能性が高い
🚨 床の沈み込みの確認
- 劣化が激しい場合、歩いた際に床が沈み込むのを感じることがあります
🔍 調査方法
📌 調査は床下点検口からの目視確認が基本
🔹 チェック項目
- 束や根太の固定具合
- 含水率の測定(30%以上は腐朽菌やカビのリスクあり)
💡 調査のポイント
- ライトで照らしながら写真を撮影し、画像解析で詳細を確認
- 触れる範囲で含水率を測定し、湿気の影響を分析
🔎 ホームインスペクションでは、床下環境を正確に診断し、早期の問題発見に努めます。
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