給水設備とは?
給水設備は、住宅内のキッチン、浴室、トイレ、洗濯機などに水を安定的に供給する重要なシステムです。ホームインスペクションでは、給水設備の調査と劣化事象について徹底解説し、特に以下のポイントを確認します。
給水設備の調査対象
給水設備の調査では、一次配水管の分岐部から蛇口までの範囲を対象とします。これは建物所有者が維持管理すべき部分であり、水漏れや水質異常がないかを重点的に確認します。
給水方式の種類
給水方式にはいくつかの種類があり、住宅の環境によって最適な方式が異なります。
🏠 直圧直結給水方式
配水管の水圧を利用して直接給水する方式。一般的な戸建て住宅で採用されています。
💧 増圧直結給水方式
水圧が不足する場合に増圧ポンプを使用し、安定した水量を供給する方式。
🏢 貯水槽水道方式
揚水ポンプで一旦貯水槽に水をためてから各家庭に供給する方式。マンションや大型建築物でよく使用されます。
給水システムの構成要素
給水設備は複数の部品で構成されており、それぞれ重要な役割を持っています。
- 水栓金具:蛇口やシャワーヘッドなど、水を実際に使用する部分。
- 給水管:水を運ぶ配管。材質はステンレス、塩ビ、ポリエチレンなど。
- 止水栓:水の供給を一時的に止めるためのバルブ。メンテナンス時に使用。
- メーター:使用水量を測定する装置。料金の基準となる。
- 給水ポンプ:貯水槽給水方式で水を押し上げる役割を担う。
ホームインスペクションでの調査項目
ホームインスペクションでは、主に以下の調査を行います。
🕵️♂️ 漏水の確認
- 方法:すべての水栓を閉じた状態で水道メーターを観察。
- 結果の見方
- メーターが動いていなければ、漏水の可能性は低い。
- メーターが動いている場合は、どこかで漏水している可能性あり。
- 追加確認:キッチンや洗面台のキャビネット内の配管周りをチェック。
🚰 給水量の確認
- 基準値:90秒で10リットル以上の給水量があるか。
- 注意点
- 著しい水の変色がある場合、錆による赤水かどうかを確認。
- 水質検査はホームインスペクションの範囲外。
- 赤水が解消されない場合は報告書に記載。
給水設備の確認方法と注意点
👀 目視による確認
ホームインスペクションでは、原則として目視での確認を行います。そのため、給水量や水質を数値的に測定することはできません。
⚠️ 設備の調整は行わない
調査では、給水量が少ないからといって設備の調整はしません。現況を正確に報告することが目的であり、必要に応じて水質検査などの二次調査を推奨します。
給水設備の正常な機能は、快適な生活を維持するために不可欠です。ホームインスペクションを通じて、問題点を早期発見し、適切な対策を行うことが重要です。
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